麻酔科の米国臨床留学を考えている方々へ

インディアナ大学麻酔科のウェブサイトへようこそ。当レジデンシーは、インディアナポリスのダウンタウンに位置する5つの大病院をローテートするという、米国でも類を見ないシステムを誇る、幅広い臨床経験が得られるプログラムです。 レジデンシーのサイズは1学年26名、3学年で総勢78名という、米国で3本の指に入る大きさであり、外国人にも広く門戸を開いています。タイ、エチオピア、ベネズエラ、インド、中国、韓国そして日本からもレジデントを受け入れてきた実績があります。

インディアナ大学麻酔科レジデンシープログラムは、次の条件を満たす、情熱ある日本人医師の応募を随時受け付けています。当レジデンシープログラムにご興味のある日本人医師は、まずは岡野龍介(dokano@iupui.edu)までCVと Personal Statement を添付して、メールでご連絡下さい。


1. ECFMG認証取得済

2. USMLE Step 1 Step 2CKスコアがU.S./Canadian 平均以上
インディアナ大学麻酔科は競争が激しく、USMLE高得点の応募者が多いため、スコアは良いに越したことはありませんが、特に足切り点を設けることはせず、すべての条件を総合的に考慮して評価します。

3. 高度な英会話能力
高度な英会話能力は必須です。手術室でのマスク越しの聞き取りにくい、早口の会話にもついてくることが出来なければ緊急時の対応に支障をきたすことになります。英会話能力は電話面接および本面接で評価します。

4. 日本麻酔学会麻酔指導医
麻酔指導医という高い臨床能力があれば、多くの日本人医師が直面する英会話能力のハンディをある程度カバーできます。医学部新卒で麻酔を全く知らないアメリカ人応募者との差別化にも大変効果があります。

5. 麻酔への情熱と環境適応能力
アメリカ人ですら、様々な理由で、毎年1名は当プログラムから脱落していきます。日本人が言語や文化の全く異なる場所で、多大なストレスに耐えながらレジデンシーを全うするには、麻酔への情熱と環境適応能力が必要です。



【ABAによる麻酔レジデンシー迂回パイロットプ ログラムについて】

既に日本で麻酔専門医を取得している医師であれば、麻酔レジデンシー迂回プログラムに応募する道もあります。2007年7月から2014年まで、7年間の期限付きで、ABA(米国麻酔専門医認定委員会)は、外国で麻酔専門医を取得した医師がレジデンシーを迂回して4年間大学病院で勤務した後に、米国麻酔専門医試験の受験資格を与えるプログラムを発表しました。応募には相応の臨床及び研究業績も必要です。詳細は以下を参照して下さい。
http://www.theaba.org/pdf/AEP_Information.pdf

http://www.theaba.org/pdf/ALTERNATE_ENTRY_PATH_PLAN.pdf

イ ンディアナ大学麻酔科ではまだこの経路で応募してきた人物はいないので、実際にどのような待遇になるのかはケース・バイ・ケースで考慮することになります。上の発表内容によれば、フェローや研究の傍ら、レジデント指導も行う、と記してありますが、インディアナ州の法律と、インディアナ大学病院の就業規則により、いきなりアテンディング(指導医)として勤務するのは困難であることをあらかじめご了承ください。

インディアナ州の法律では、ECFMG認証を取得した外国人医師は、米国内で最低2年間のレジデンシーまたはフェローシップを終了していないと、州の医師免許(フルライセンス:指導医の監督なしに医療行為が出来る)は取得できません。インディアナ大学病院の就業規則では、アテンディングとして採用されるには、フルライセンスが必須です。他の州や他の教育病院では、異なるルールにより、いきなりスタッフとして採用される道もあるかもしれないので、ご興味のある方はご自分で調べてみることをお勧めします。


岡野 龍介

インディアナ大学病院麻酔科アシスタント・プロフェッサー

1962年ニューヨーク生まれ、福岡育ち。1988年産業医科大学卒。1993年に兵庫県の新日鉄広畑病院で麻酔科を設立、手術部・ペインクリニック・集中治療部・救急部の設立・設計にも携わる。10年間勤務の後、渡米。2003年インディアナ大学病院麻酔科レジデント、2007年シンシナティ大学病院ペインフェローを経て、2008 年より現職。米国麻酔専門医。